はじめに
「もしかして、嫌われたかも…?」
ふとした瞬間に、そんな不安が心を占領してしまうことってありませんか?
いつも通り話していたはずなのに、ちょっとした表情や返事のトーンが気になったり。
LINEの返事が来ないだけで、「何かまずいこと言ったかな…」って一人で考え込んでしまったり。
本当は、気にしすぎってわかってる。
でも、頭の中ではどんどん最悪のストーリーが広がっていって――
気づけば心がぐったり疲れている、なんてこともよくありました。
この記事では、そんな「嫌われたかも」という不安に飲まれそうになった時、
わたしが実際にやってみて、少し気持ちが楽になったことをお話ししていきます。
あなたの心が、少しでも軽くなりますように。
「嫌われたかも」と感じる瞬間
わたしが「もしかして嫌われた?」と不安になる瞬間って、こんな時です。
- LINEの返信がいつもよりそっけない
- SNSで自分の投稿にだけ反応がない
- 話しかけた時に、目をそらされたような気がした
- グループでのやりとりから、なんとなく距離を感じた
- 前より笑顔が少ない気がする…?
どれも些細なこと。
だけど、心が敏感になっている時ほど、小さな違和感が大きな不安に育ってしまうんですよね。
しかも、「嫌われてるかも」って思い出すと、つい他の場面まで思い返して、
「あの時のあの一言も…もしかして?」と、どんどん自分を責める方向に考えてしまったり。
でも、少し落ち着いて思い返してみると、
「相手が疲れてただけだった」
「自分だけが気にしてただけだった」
なんてこともよくあるんです。
だからこそ、不安な気持ちに飲まれそうになった時は、
“いったん立ち止まって、心を整える”ことがとても大切なんだと思います。
私が実際にやってみてラクになったこと
「嫌われたかも…」と不安でいっぱいなとき、
わたしはまず、“今の感情をそのまま信じすぎない”ことを意識しています。
不安なときのわたしは、たいてい思考がネガティブ寄りになっていて、
「悪い方にばかり想像するクセ」が出てしまうんです。
そんな自分を責めるのではなく、
“あ、不安になってるな”って気づくだけでも、少し冷静になれる気がしています。
「事実」と「感情」を分けてみる
たとえば、
- 返信が遅い → 事実
- 嫌われたかも → 感情・想像
この2つをノートやスマホのメモに書き出してみると、
「実際に起きたことは大したことじゃないかも」と思えることもあります。
また、相手の態度がいつもより冷たく感じたときも、「嫌われた」理由を探してしまいがちですが
一度上記の方法で冷静になったら、視野を広げて「忙しかったから余裕がなかっただけかも」と考えてみることもおすすめです。
“自分のせいかも”思考を手放す
昔はすぐ「わたしが何かしたんだ…」って思いがちでした。
でも今は、相手にも相手のタイミングや事情があると考えるようにしています。
相手がそっけなく見えるのは、ただ疲れているだけかもしれない。
反応が薄いのは、余裕がないだけかもしれない。
「自分がなにかした」「嫌われた」と考えが固くなってしまっているとネガティブ沼にハマっていきがちですが、
意外と“相手の態度は自分の責任じゃない”ことのほうが多かったりするんですよね。
どうしてもモヤモヤするなら、あえて距離をとる
ずっと相手のことを考えすぎてしまうなら、
あえて少しだけ、その人のことから距離をとってみるのも1つの手。
ネガティブに捉えてしまっている段階で無理に関係を修復しようとするよりも、
自分の気持ちを落ち着ける時間を優先したほうが、結果的にラクになることもあります。
また、ネガティブに捉えているときや「この人に嫌われているかも」と思っているときは
無意識に表情に出てしまいがちです。
そんな状態で無理に接すると、今度は逆に相手がこちらの違和感に気付いてギクシャクしてしまうことも…。
気持ちやモヤモヤが落ち着くまでは、その原因の相手からは離れて違うことに集中することがいいかもしれません。
それでも不安なときの選択肢
「考えすぎないようにしよう」と思っても、
心はそんなにすぐコントロールできないものですよね。
そんな時、私は“自分ができる小さなこと”を試してみるようにしています。
軽く話しかけてみる(さりげなく)
「大丈夫かな?」と思う相手がいたら、
深刻な話をするのではなく、ちょっとした雑談や日常の話題から声をかけてみることがあります。
たとえば、
「この前おすすめしてくれた映画、観たよ〜!」
みたいなライトな一言で、相手の反応を見てみる。
そこで案外普通に返ってくると、
「あ、私の考えすぎだったな」って思えることもあります。
本音を伝えるのも選択肢のひとつ
もし、どうしても気になる相手で、関係を大事にしたいと思うなら、
タイミングを見て「ちょっと最近距離を感じて不安だった」と伝えるのもひとつの方法です。
でもこれは無理にする必要はありません。
伝えるのがこわいときは、「私は私のままでいい」と思える時間を持つことのほうが大事です。
そのうえで、相手に本音を伝えたいと思ったときは、
“何のために伝えるのか”を自分の中ではっきりさせてから伝えましょう。
たとえば…
- 関係を修復したいから
- 自分のモヤモヤを言葉にして、少しでも整理したいから
- 相手に責めるのではなく、気持ちを共有したいから
この「目的」がぼんやりしていると、伝えたあとに後悔しやすくなるので、
まずは自分の本音を自分が受け止めてあげるのが先だったりします。
伝えるときは、「私はこう感じた」という“自分軸”で話すこと。
相手を責めたり決めつけたりしないこと(例:「なんであんなことしたの?」より「ちょっと寂しく感じちゃって…」)を意識して伝えるのがいいと思います。
また、自分の気持ちを伝えたあとは、たとえ相手の反応が期待と違っても、
「よく言えたね」「本音を言える自分になれたね」とまず自分で自分を認めてあげましょう。
自分の気持ちを大切にしてくださいね。
距離ができた相手=悪いこと、じゃない
悲しいけれど、人との関係って少しずつ変化していくもの。
自分ではどうしようもない“相手の都合”や“流れ”で、
自然と距離ができてしまうこともあります。
でもそれは、自分に価値がないということではありません。
関係が変わること=自分がダメ、ではないんです。
大事なのは、
「嫌われてるかも…」という不安に、
自分を全部乗っ取られないこと。
ちゃんと、心の主導権は自分にあるって思えると、
不安に飲まれそうな時でも、ふっとラクになれる瞬間が生まれます。
おわりに
「嫌われたかも」って思うときって、
それだけ相手のことを大切に思っている証拠だと思います。
でもその優しさが、自分を傷つける方向に向いてしまうのは、少しもったいないですよね。
あなたがどんなに気を遣っても、
どれだけ丁寧に接しても、
人との関係には、“自分ではどうにもできないこと”が必ずある。
だからこそ、まずは“自分の気持ちにちゃんと寄り添ってあげること”を大事にしてほしいなと思います。
不安になっても大丈夫。
気にしすぎても、考えすぎても、落ち込んでも――
それでもあなたは、そのままでちゃんと大切な存在です。
少しずつ、自分との関係を大切にしていけば、
人との距離感も自然と心地よいものになっていくはず。
この文章が、あなたの心をほんのすこしでもあたためられたなら、うれしいです。